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亀戸の収益化済み民泊M&A案件を元銀行マンが鑑定|旅館業許可付きでも“C評価”にした理由

亀戸の収益化済み民泊M&A案件を元銀行マンが鑑定|旅館業許可付きでも“C評価”にした理由

民泊投資の基本はこちらの動画でも解説しています。
民泊投資の基本や、収益化済み民泊の考え方については、こちらの動画でも詳しく解説しています。

民泊投資の基本はこちら

目次

収益化済み民泊投資・民泊M&Aがブーム

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民泊投資に興味がある方の多くは、まず「物件を探す」「内装を整える」「許認可を取る」「Airbnbに掲載する」といった、ゼロから民泊を立ち上げる方法をイメージするのではないでしょうか。

しかし、民泊投資にはもう一つの選択肢があります。

それが、すでに売上・レビュー・運営実績がある収益化済み民泊をM&Aで取得する方法です。

今回、元銀行マンであり、民泊M&A・融資の専門家であるファイナンスアイ代表の田中琢郎が鑑定するのは、東京都江東区亀戸にある収益化済み旅館業案件です。

譲渡価格は490万円。
M&A仲介手数料を含めた投資総額は567万円。
年間予定利益は150万円。
想定される投資回収期間は3.8年。

数字だけを見ると、個人投資家にとっても手が届きやすく、東京エリアで旅館業許可付きという点でも魅力的な案件に見えます。

しかし、田中の総合評価はあえて「C評価」です。

なぜ、東京・亀戸という立地で、旅館業許可付き、さらに収益化済みの民泊案件にもかかわらず、厳しめの評価になったのでしょうか。

この記事では、今回の亀戸案件を題材に、買っていい民泊と、慎重に見極めるべき民泊の違いを、元銀行マンの視点から解説します。

民泊M&A・融資の専門家YouTube登録4000以上

民泊投資・民泊M&Aの専門家|ファイナンスアイ田中琢郎の写真-マスク無し
民泊M&Aと融資の専門家・田中

民泊M&Aで大切なのは、表面上の利回りや売上だけを見て判断しないことです。今回の亀戸案件は、東京エリアで旅館業許可付き、さらに収益化済みという点では非常に魅力があります。

一方で、利益率15%という数字や、契約更新費用の不明点、自走化した場合のコスト増加リスクなど、買収前に必ず確認すべきポイントもあります。

私は、こうした案件を「悪い案件」とは見ていません。むしろ、きちんとデューデリジェンスを行い、運営改善できる投資家にとっては、十分に検討価値のある案件です。

ただし、初心者が数字だけを見て飛びつくと、想定より利益が残らない可能性があります。だからこそ、民泊M&Aでは“買う前の見極め”がすべてです。

田中の民泊M&Aレポートの鑑定は、投資家が安心して次のアクションに移れるように基礎情報をもとに提供しています。

民泊M&Aと融資の専門家であるファイナンスアイの田中はバトンズの認定パートナー/バトンズ認定DD調査人。トランビの認定M&A支援の専門家です。

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収益化済み民泊M&Aとは?開業ではなく「稼いでいる民泊を買う」投資戦略

民泊投資というと、ゼロから物件を借りたり購入したりして、内装工事や家具家電の設置、許認可申請、OTA掲載、レビュー獲得までを自分で進めるイメージが強いかもしれません。

もちろん、民泊開業には大きな魅力があります。

自分の理想に合わせて物件を作り込めること。
初期投資を抑えられる可能性があること。
運営ノウハウをゼロから身につけられること。

一方で、民泊開業には多くの不確定要素もあります。

許認可が取れるか分からない。
想定通りに予約が入るか分からない。
レビューが積み上がるまで時間がかかる。
清掃やゲスト対応の体制を作る必要がある。
近隣トラブルや法令対応にも注意しなければならない。

つまり、民泊開業は「成功すれば大きい」一方で、事業として軌道に乗るまでの時間と手間がかかります。

そこで注目されているのが、すでに収益化している民泊をM&Aで取得する方法です。

収益化済み民泊M&Aでは、すでに運営されている民泊事業を引き継ぎます。

過去の売上実績、宿泊単価、稼働率、レビュー、清掃体制、運営代行会社、許認可などを確認したうえで取得できるため、ゼロから始めるよりも投資判断がしやすいという特徴があります。

特に、会社員や不動産投資家、すでに別の事業を持っている経営者にとっては、開業準備に何カ月も時間を使うより、すでに動いている民泊を買う方が現実的な選択肢になることがあります。

ただし、収益化済みだからといって、すべての案件が安全というわけではありません。

むしろ、数字が出ているからこそ、その数字が本当に買収後も再現できるのかを見極める必要があります。

今回の鑑定対象|東京都江東区亀戸の旅館業許可付き民泊M&A案件

今回の鑑定対象は、東京都江東区亀戸にある収益化済みの旅館業案件です。

亀戸は、東京の東側に位置し、JR総武線と東武亀戸線が利用できるエリアです。秋葉原、両国、錦糸町、新宿方面へのアクセスも良く、東京スカイツリーや浅草方面への観光にも動きやすい立地です。

また、亀戸天神や下町グルメ、商店街文化など、観光客にとっても「東京らしさ」を感じやすいエリアといえます。

今回の案件概要は以下の通りです。

項目内容
エリア東京都江東区亀戸
種別収益化済み旅館業案件
譲渡価格490万円
M&A仲介手数料77万円
投資総額567万円
年間予定利益150万円
営業利益率15%
想定回収期間3.8年
田中の評価収益性C・総合評価C

この数字だけを見ると、投資総額567万円に対して年間150万円の利益が見込めるため、かなり魅力的に感じる方も多いでしょう。

単純計算では、月額約12.5万円の利益です。

会社員の副収入としても、個人事業主や法人の新規収益源としても、十分に検討余地のある金額です。

さらに、今回の案件は旅館業許可付きです。

住宅宿泊事業法、いわゆる民泊新法の民泊では、年間営業日数が180日に制限されます。一方、旅館業許可を取得している施設であれば、原則として365日運営が可能です。

東京のように通年で宿泊需要があるエリアでは、この違いは非常に大きな意味を持ちます。

旅館業許可付き民泊の強み|180日制限を受けない運営モデル

民泊投資を考えるうえで、必ず理解しておきたいのが「民泊新法」と「旅館業」の違いです。

民泊新法に基づく住宅宿泊事業では、年間営業日数は180日までに制限されます。つまり、どれだけ需要があっても、年間の半分程度しか営業できません。

一方で、旅館業許可を取得している施設は、ホテルや旅館、簡易宿所などと同じく、一定の基準を満たした宿泊施設として営業できます。

そのため、年間を通じて宿泊需要を取り込むことが可能です。

特に東京は、訪日外国人旅行者、国内観光客、ビジネス利用、イベント需要など、年間を通じて宿泊ニーズが発生しやすいエリアです。

このような市場では、180日制限があるかないかで、売上の上限が大きく変わります。

今回の亀戸案件が旅館業許可付きであることは、大きな強みです。

ゼロから旅館業許可を取得する場合、物件選定、用途地域の確認、建築基準法、消防法、保健所との調整、近隣対応、設備投資など、多くのハードルがあります。

それをすでにクリアしている案件をM&Aで取得できるということは、時間を買うという意味でも大きな価値があります。

ただし、旅館業許可付きだから安心というわけではありません。

旅館業は、許可を取得した後も、法令遵守、消防設備、衛生管理、リネン管理、ゴミ処理、宿泊者名簿の管理など、継続的な管理が必要です。

許可付き案件を買うということは、単に物件を買うのではなく、宿泊事業の責任も引き継ぐということです。

ここを理解せずに「旅館業付きだから儲かりそう」とだけ考えるのは危険です。

投資総額567万円・年間利益150万円の収益性をどう見るべきか

今回の案件は、譲渡価格490万円に対して、M&A仲介手数料77万円を含めた投資総額が567万円です。

年間予定利益は150万円。

単純に計算すると、投資回収期間は約3.8年です。

一般的な不動産投資と比較すると、この回収スピードはかなり早い部類に入ります。

たとえば、区分マンション投資や一棟アパート投資では、表面利回りや実質利回りを考えても、投資元本を数年で回収するケースは多くありません。

現物不動産投資では、10年、15年、20年という長い期間で投資回収を考えることが一般的です。

その点、民泊M&Aは、不動産そのものではなく「宿泊事業の収益」を買う側面が強いため、うまくいけば比較的短期間で投資回収を狙える可能性があります。

今回の案件も、3.8年で投資回収できる見込みがあるという点では、十分に魅力があります。

特に500万円台という投資額は、個人投資家にとっても検討しやすいサイズです。

いきなり数千万円、数億円の不動産を購入するのではなく、まずは500万円台で収益化済みの宿泊事業に参入できるという点は、民泊M&Aならではの魅力といえます。

しかし、ここで注意すべきなのが、利益率です。

今回の案件の営業利益率は15%です。

売上に対して、経費がかなり大きい構造になっていると考えられます。

つまり、売上が少し下がったり、経費が増えたりすると、利益が大きく圧迫される可能性があります。

年間150万円の利益が出る予定だとしても、その利益がどの程度安定しているのか。

その利益は、買収後も再現できるのか。

現オーナーだから実現できている利益なのか。

管理代行会社に任せた場合にも同じ利益が残るのか。

このあたりを確認しなければ、本当の投資判断はできません。

なぜ田中はこの案件を「C評価」としたのか

今回の案件は、立地、許認可、投資額、回収期間だけを見ると、悪い案件には見えません。

むしろ、東京エリアで旅館業許可付き、投資総額567万円、年間利益150万円という条件は、かなり検討価値があるように見えます。

それでも田中が総合評価を「C」とした理由は、数字の裏側にある実務リスクを重視しているからです。

理由1:利益率15%は高収益とは言い切れない

年間利益150万円という数字は魅力的です。

しかし、営業利益率15%という点を見ると、決して余裕のある収益構造とはいえません。

民泊運営では、清掃費、リネン費、消耗品費、OTA手数料、管理代行費、光熱費、通信費、修繕費、保険料、ゴミ処理費など、さまざまなコストがかかります。

特に旅館業案件では、法令遵守や設備維持のための費用も見ておく必要があります。

もし想定以上に光熱費が上がったり、清掃費が増えたり、OTA手数料が重くなったりすれば、利益はすぐに圧迫されます。

利益率15%ということは、売上が少し下振れしただけでも、黒字幅が薄くなる可能性があります。

この点は、買収前に慎重に見るべきです。

理由2:自走化すると利益がさらに減る可能性がある

民泊M&Aでよくある落とし穴が、「現オーナーの運営努力」が利益に含まれているケースです。

たとえば、現オーナーが自分でゲスト対応をしている。
清掃を一部自分で行っている。
リネン管理を自分で工夫している。
価格調整を毎日細かく行っている。
トラブル対応も自分で行っている。

このような状態で年間利益150万円が出ている場合、買収後に同じ利益を再現できるとは限りません。

特に、会社員や副業投資家が購入する場合、完全に自分で運営するのは難しいことが多いでしょう。

その場合、管理代行会社に任せることになります。

すると、管理代行費や清掃費、メッセージ対応費などが増え、利益率がさらに下がる可能性があります。

つまり、「自分が運営した場合の利益」と「外注した場合の利益」は分けて考える必要があります。

今回の案件では、この自走化リスクが重要な確認ポイントになります。

理由3:契約更新費用など不明点が残っている

今回の資料では、契約更新関連費用が「有」とされていますが、具体的な金額や発生サイクルには不明点があります。

これは非常に重要です。

年間利益150万円の案件で、もし数年に一度、大きな更新費用が発生する場合、その年の利益が大きく減る可能性があります。

たとえば、更新料、事務手数料、保証会社費用、火災保険料、管理会社への支払いなどが想定より大きければ、投資回収期間も変わります。

民泊M&Aでは、表面上の年間利益だけでなく、数年単位で発生する費用も必ず確認しなければなりません。

「毎年150万円利益が出る」と思って買ったのに、数年に一度の大きな支出で実質利回りが下がることもあります。

理由4:旅館業許可の維持にはコストと手間がかかる

旅館業許可付きという点は大きなメリットです。

しかし、その一方で、許可を維持するための責任もあります。

消防設備の点検。
衛生管理。
宿泊者名簿の管理。
ゴミ処理。
近隣対応。
保健所や行政への対応。
設備の維持管理。

これらを軽視すると、運営に支障が出る可能性があります。

民泊新法の180日制限を受けない代わりに、旅館業としての管理責任が発生するということです。

旅館業許可付き案件は、初心者にとって魅力的に見える一方で、運営レベルは民泊新法より高く求められる場合があります。

理由5:運営改善できる人向けの案件である

今回の案件は、買えば何もしなくても利益が残る「完全放置型の優良案件」とは言い切れません。

むしろ、買収後に運営改善できる人に向いた案件です。

清掃フローを見直す。
管理代行費を適正化する。
OTA掲載ページを改善する。
宿泊単価を見直す。
グループ客向けの訴求を強化する。
レビュー改善に取り組む。
リピーター獲得の仕組みを作る。

こうした改善ができれば、利益率15%から20%以上を目指せる可能性もあります。

逆に、買った後に何も改善せず、完全外注で放置するだけであれば、想定より利益が残らない可能性があります。

そのため、田中はこの案件を「C評価」としています。

これは、悪い案件という意味ではありません。

磨ける人にとってはチャンスがあるが、何も知らない初心者が数字だけで買うには注意が必要な案件という評価です。

民泊投資について動画でも解説しています

民泊投資の始め方や、収益化済み民泊の選び方については、YouTubeでも解説しています。ぜひこちらも参考にしてください。

民泊M&Aで買う前に必ず確認すべきDDポイント

収益化済み民泊M&Aでは、買収前のデューデリジェンス、つまり詳細調査が非常に重要です。

今回のような案件で確認すべきポイントを整理します。

売上と利益の実績は本当に再現できるか

まず確認すべきなのは、売上と利益の実績です。

単に「年間利益150万円見込み」と書かれていても、その根拠を確認しなければなりません。

過去12カ月の売上推移。
月別の稼働率。
平均宿泊単価。
繁忙期と閑散期の差。
OTAごとの売上比率。
キャンセル率。
清掃費や管理費を差し引いた実質利益。

これらを確認することで、利益の安定性が見えてきます。

特に、直近だけ売上が良かったのか、継続的に安定しているのかは重要です。

清掃費・リネン費・管理代行費の内訳

民泊運営で利益を大きく左右するのが、清掃費と管理代行費です。

ゲストが宿泊するたびに清掃が発生するため、稼働率が上がるほど清掃費も増えます。

また、管理代行会社にどこまで任せるのかによって、費用構造は大きく変わります。

メッセージ対応だけなのか。
価格調整まで行うのか。
清掃手配も含むのか。
トラブル対応も含むのか。
多言語対応があるのか。

この範囲によって、運営の手間と利益率が変わります。

買収前には、現在の運営体制と、買収後に自分が引き継ぐ運営体制を分けて確認する必要があります。

レビュー評価と集客チャネルの確認

民泊においてレビューは資産です。

高評価レビューが蓄積されている施設は、予約が入りやすく、宿泊単価も維持しやすくなります。

一方で、低評価レビューが多い場合、価格を下げないと予約が入らないこともあります。

確認すべきポイントは以下です。

Airbnbのレビュー評価。
Booking.comや楽天トラベルなどの評価。
レビュー件数。
直近の低評価内容。
清掃に関するクレーム。
騒音や立地に関するクレーム。
ホスト対応への評価。
リピート利用の有無。

また、集客がAirbnbだけに依存しているのか、複数チャネルから予約が入っているのかも確認が必要です。

OTA依存度が高すぎる場合、手数料やアルゴリズム変更の影響を受けやすくなります。

契約更新料・賃貸借契約・転貸条件の確認

今回のような賃貸型・転貸型の民泊では、契約条件の確認が非常に重要です。

民泊として運営することが契約上認められているのか。
旅館業許可の名義や承継に問題はないか。
契約更新料はいくらか。
更新サイクルは何年か。
途中解約の条件はどうなっているか。
原状回復義務はどこまであるのか。
家賃改定の可能性はあるのか。

ここを曖昧にしたまま購入すると、買収後に大きなトラブルになる可能性があります。

特に、旅館業許可付き案件では、物件契約と許認可の関係を慎重に確認する必要があります。

旅館業許可・消防・法令遵守の確認

旅館業許可があるからといって、今後も問題なく営業できるとは限りません。

消防設備の点検状況。
保健所への届出内容。
宿泊者名簿の管理体制。
近隣トラブルの有無。
ゴミ処理のルール。
用途地域や建築基準法上の問題。
行政指導の履歴。

これらを確認する必要があります。

民泊M&Aは、表面上の売上だけで判断すると危険です。

事業として引き継げる状態なのかを、専門家の視点で確認することが重要です。

この亀戸案件で利益改善を狙うなら何をすべきか

今回の案件は、現状のままでも年間150万円の利益が見込まれています。

しかし、利益率15%という点を考えると、買収後に改善できる余地があります。

清掃フローの見直しで利益率20%を目指す

まず検討したいのが、清掃フローの見直しです。

民泊では、清掃品質がレビューに直結します。

ただ安い清掃業者に変えればよいわけではありません。

清掃品質を維持しながら、単価や手配方法、リネン管理を最適化する必要があります。

近隣の清掃業者との再交渉。
清掃頻度とチェック項目の見直し。
リネン外注費の確認。
消耗品補充の効率化。
写真報告体制の導入。

こうした改善で、年間20万円から30万円程度の利益改善ができる可能性もあります。

年間利益150万円の案件で、20万円から30万円の改善ができれば、投資利回りへの影響は大きくなります。

多人数グループ向けに単価を上げる

旅館業案件の強みの一つは、定員数を活かした運営ができる可能性があることです。

少人数向けの宿泊単価だけで運営するのではなく、ファミリー、友人グループ、訪日外国人のグループ旅行などを狙うことで、ADRを上げられる可能性があります。

たとえば、以下のような訴求が考えられます。

スカイツリー観光に便利。
秋葉原・浅草・両国方面にアクセスしやすい。
家族旅行に使いやすい。
長期滞在にも対応しやすい。
下町グルメを楽しめる。

ターゲットを明確にし、写真、タイトル、説明文、価格設定を最適化することで、宿泊単価を上げられる余地があります。

OTA掲載ページを改善する

民泊の売上は、OTA掲載ページの見せ方によって大きく変わります。

写真の質。
タイトルの付け方。
説明文の分かりやすさ。
周辺観光情報。
アクセス情報。
ハウスルール。
アメニティの見せ方。
レビューへの返信。

これらを改善するだけでも、予約率が上がることがあります。

特に外国人観光客をターゲットにする場合、多言語対応や写真の見せ方は重要です。

同じ物件でも、掲載ページの改善によって売上が変わることは珍しくありません。

リピーター・直接予約導線を作る

多くの民泊は、AirbnbやBooking.comなどのOTAに依存しています。

もちろん、OTAは強力な集客チャネルです。

しかし、OTA手数料がかかるため、利益率を高めるには、リピーターや直接予約の導線も考える必要があります。

LINE公式アカウント。
簡易的な自社予約ページ。
周辺観光情報をまとめた案内ページ。
過去宿泊者への再訪案内。
長期滞在者向けプラン。

こうした仕組みを作ることで、少しずつ利益率を改善できる可能性があります。

ただし、OTAの規約に反しない形で行う必要があります。

外注と内製のバランスを再設計する

副業投資家や会社員投資家にとって、完全内製は現実的ではありません。

しかし、すべてを外注すると利益が残りにくくなります。

そのため、どこを外注し、どこを自分で管理するのかを設計することが重要です。

たとえば、清掃は外注する。
メッセージ対応は代行会社に任せる。
価格調整は自分で週に数回確認する。
レビュー返信は自分で行う。
月次収支は自分でチェックする。

このように、重要な部分だけを自分で押さえることで、運営の手離れと利益率のバランスを取ることができます。

民泊M&Aは「買う側」だけでなく「売る側」にもチャンスがある

民泊M&Aというと、収益化済み民泊を買いたい投資家側の話だと思われがちです。

しかし、民泊M&Aは売り手にとっても大きなチャンスがあります。

すでに民泊を運営しているものの、以下のような悩みを持つオーナーは少なくありません。

運営が大変になってきた。
清掃やゲスト対応に疲れた。
本業が忙しくなった。
利益は出ているが手間がかかる。
撤退したいが、ただ閉じるのはもったいない。
次の投資や事業に資金を回したい。

このような場合、民泊をただやめるのではなく、売却イグジットを検討する価値があります。

民泊事業には、譲渡価値があります。

売上実績。
レビュー。
許認可。
運営マニュアル。
清掃体制。
OTAアカウント。
家具家電。
顧客対応ノウハウ。
収益実績。

これらは、次の投資家にとって価値のある資産です。

特に、収益化済みの民泊は、これから民泊投資を始めたい人にとって魅力的です。

民泊をやめる前に、売却できる可能性を確認することは非常に重要です。

ファイナンスアイでは、民泊を売りたいオーナー向けに、民泊M&Aでの売却イグジット支援も行っています。

賃貸の転貸民泊でも、条件によっては売却できる可能性があります。

「もう民泊をやめようかな」と考えている方は、撤退する前に、売却という選択肢を検討してみるべきです。

民泊投資で失敗しないためには「物件選び」より「見極め力」が重要

民泊投資で成功するためには、良い物件を探すことも大切です。

しかし、それ以上に重要なのが、案件を見極める力です。

表面利回りが高い。
売上が出ている。
レビューが多い。
旅館業許可がある。
立地が良い。
投資額が安い。

これらは確かに重要な要素です。

しかし、それだけで買ってよいとは判断できません。

買収後も売上は続くのか。
利益は本当に残るのか。
現オーナーの属人的な努力に依存していないか。
外注した場合にも利益が出るのか。
契約条件に問題はないか。
許認可は継続できるのか。
将来的に売却できるのか。

ここまで確認して初めて、投資判断ができます。

民泊M&Aは、不動産投資のようでいて、実態は宿泊事業への投資です。

物件を見るだけでは不十分です。

事業を見る必要があります。

銀行融資評価の視点でも、単に売上があるだけでは評価されません。

収益の安定性。
経費構造。
事業の継続性。
運営者の能力。
契約関係。
リスク管理。
出口戦略。

こうした要素を総合的に見て、投資判断をする必要があります。

今回の亀戸案件は、その意味で非常に学びの多い案件です。

数字だけを見れば魅力がある。
しかし、運営の中身を見れば注意点もある。
改善できる人にとってはチャンスがある。
何も知らずに買う人にとってはリスクがある。

このような案件こそ、民泊M&Aの本質を理解するうえで重要です。

まとめ|亀戸の旅館業民泊は“磨ける人”にとって検討価値のある案件

今回の亀戸・旅館業民泊M&A案件は、譲渡価格490万円、投資総額567万円、年間予定利益150万円、想定回収期間3.8年という、個人投資家にとっても検討しやすい案件です。

東京東エリアという立地、スカイツリーや秋葉原方面へのアクセス、旅館業許可付きという強みを考えると、民泊投資としてのポテンシャルは十分にあります。

一方で、利益率15%という収益構造、契約更新費用の不明点、自走化による利益圧迫リスク、旅館業許可の維持コストなど、買収前に必ず確認すべきポイントもあります。

つまり、この案件は「初心者が何も考えずに買ってよい案件」ではありません。

しかし、買収前にデューデリジェンスを行い、買収後に運営改善できる投資家にとっては、十分にチャンスのある案件です。

民泊投資は、開業するだけが選択肢ではありません。

すでに収益化している民泊をM&Aで取得することで、ゼロから立ち上げるよりも早く、宿泊事業に参入できる可能性があります。

また、すでに民泊を運営しているオーナーにとっても、民泊M&Aは売却イグジットの有効な選択肢になります。

民泊を買う側も、売る側も、これからの時代は「民泊を事業として見る力」が必要です。

表面利回りだけではなく、収益構造、運営体制、許認可、契約条件、出口戦略まで確認すること。

それが、民泊M&Aで失敗しないための基本です。

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理由は、利益率15%という収益構造、自走化した場合のコスト増加リスク、契約更新費用などの不明点があるためです。

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大切なのは、買った後に同じ利益を再現できるのか、さらに改善できるのか、そして将来的に売却できるのかという視点です。

今回の案件は、悪い案件ではありません。

むしろ、買収前にしっかりDDを行い、清掃・価格設定・集客・外注費を見直せる投資家にとっては、十分に検討価値のある案件です。

民泊を買うということは、宿泊事業の経営者になるということです。

この視点を持てるかどうかが、民泊M&Aで成功できる人と失敗する人の分かれ目になります。

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