個人でスモールM&Aや事業承継を検討している場合、「買収すべきでない案件」を早期に見極めることが非常に重要です。今回は、決算書の中でも特に**BS(貸借対照表)**を中心に、どんな業種でも通用する「誰も教えてくれない」見抜くべきポイントを解説していきます。
個人M&AやスモールM&Aで失敗しないためには、正しい決算書の読み方を身につけることが不可欠です。
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決算書で見るべきポイントをBSから解説!失敗しない個人M&Aのために
決算書は企業の経営状況を一目で把握するための重要な資料です。特に、会社買収を検討している場合には、BS(貸借対照表)をしっかりと確認する必要があります。業種によってBSの内容は異なりますが、今回解説するポイントは、どんな業界でも通用するものです。
買収すべきでない案件とは?BSの重要性を理解しよう
事業譲渡と異なり、会社買収ではBSの内容確認が欠かせません。例えば、飲食店の場合、売上回収が早いため現金やクレジットカード入金が主となりますが、工事業では資金回収に時間がかかることが多いため、売掛金の割合が大きくなります。
このように業種ごとにBSの内容は異なりますが、どの業種でも共通して見抜くべきポイントを以下で解説します。
現預金の推移と残高:1つ目のポイント
現預金は会社の血液とも言えます。現金が不足すると、どんな会社でも倒産してしまいます。決算書のBSで見るべきポイントとして、まずは現預金の推移を確認しましょう。
現預金の確認方法:
- 3年間の推移を確認:減少傾向にある場合は要注意です。
- 現預金の残高を確認:残高が1.5か月分の原価・経費を下回っている場合、自転車操業に陥っている可能性があります。
ココが大事
現預金が減少している場合や残高が少ない場合、突発的な事態で売掛金の回収が遅れた際に資金破綻のリスクが高まります。こうした案件は非常に危険ですので、買収候補から外しましょう。
ネット借入の推移:2つ目のポイント
次に確認するのは、借入金と預金の差額=ネット借入です。このネット借入の推移を3年分確認しましょう。増加傾向にある場合、借入への依存度が高くなっていることを意味します。
ネット借入の確認ポイント:
- 借入には役員借入も含めること。
- 現金を除いた預金を差引して計算すること。
3年分のネット借入を並べることで、増加傾向かどうかが一目で分かります。
ココが大事
ネット借入が増加傾向にあると、経営問題が借入で解決、もしくは先送りされている可能性が高いです。銀行からの融資に依存している企業は、経営リスクが高まります。特に小規模ビジネスの場合、ネット借入の増加は経営の不安材料となります。
純資産の確認:3つ目のポイント
最後に確認すべきは純資産です。特に、債務超過や累損がある会社は避けましょう。これらの会社は、新規取引先からの社会的評価が低く、資金調達も難しくなります。
ココが大事
債務超過の会社は、経営者が変更された場合でも金融機関からの信頼を得るのは難しく、融資を受けることが困難です。また、債務超過はビジネスモデルが市場に受け入れられていない証拠とも言えます。買収候補から外すべき案件です。
まとめ: 決算書で一瞬で判断できるポイントを押さえよう
今回解説した現預金、ネット借入、純資産の3つのポイントを押さえておけば、決算書を一瞬で読み解き、危険な案件を買収候補から除外することができます。
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大手の金融機関・上場企業の財務部門責任者などを歴任し、2014年にファイナンスアイを創業。業界歴30年・創業10年のベテラン。中小企業・個人事業主・起業家と一緒に、現場で泥臭く汗をかいて靴をすり減らして財務を軸に経営者を支援し続け、のべ10,000人以上の圧倒的な実戦経験を持つ。ノウハウを「ファイナンスアイ式メソッド」として確立。中小企業や個人M&Aにはびこる悪質なM&Aの被害をなくすために、M&A支援を本格化。売手・買手のいずれの立場からも真のM&Aを提供。現在も毎月150件以上の新規相談に対応し、毎週セミナーも開催中。
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