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決算書でM&Aするべきではない事業を一瞬で見抜く財務分析3つのポイント~PL編

個人でM&AやスモールM&Aを検討しているとき、買収候補先の決算書を見て「この事業を本当に買収しても大丈夫か?」と悩んだことはありませんか?多くの人がM&A案件を選定する際、決算書のどこを見れば良いのか、判断基準がわからないと感じています。特に、ラーメン屋とクリーニング店のように業種が異なると、判断基準を持つのが難しいでしょう。

本記事では、どの業種でも使える決算書の見方について解説します。M&Aするべきではない事業を一瞬で見抜くための「決算書の3つのポイント」を紹介します。これを理解することで、時間を無駄にすることなく、リスクの高い案件を避け、M&Aで成功する確率を高めることができます。

M&A失敗を防ぐ!決算書で確認すべき財務分析3つのポイント

個人でM&Aを行う場合、多くの人が会社員や個人事業主として日常の業務も抱えているため、M&A案件に多くの時間を費やすことは難しいでしょう。そこで、短時間で危険な案件を見抜くために、決算書の表紙、売上推移、営業利益の3つのポイントに注目することが重要です。

1. 決算書の表紙で事業の安定性を確認する

最初に注目すべきポイントは、意外にも決算書の「表紙」です。「表紙って何が書いてあったっけ?」と思われるかもしれませんが、この部分には非常に重要な情報が含まれています。

決算書の表紙には、その会社が何期目なのかが記載されています。創業から3年以上経過していない事業は、基本的に買収候補から外しましょう。なぜなら、創業から3年以内の事業は、廃業率が非常に高いためです。一般的に、創業3年以内に50%の企業が廃業すると言われており、この「3年の壁」を越えていない事業は、長期的に生存できるかどうかが不確定だからです。

決算書が3期分あるということは、その事業が少なくとも3年間は市場で生き残っている証拠です。M&Aで事業を引き継ぐ際には、すでに成功しているビジネスを購入し、さらに成長させることを目指します。したがって、創業してから3年未満の事業は、ビジネスの安定性が確認できないため、リスクが高いと考えましょう。

2. 売上推移を3年分確認し、減少傾向を避ける

次に確認すべきポイントは「売上推移」です。ここで重要なのは、3期分の売上を並べて確認し、その推移を確認することです。売上が増加している場合、事業が成長していることを示しており、将来の見通しも明るいでしょう。一方で、売上が減少傾向にある場合、その事業は今後も売上が下がり続けるリスクがあります。

特に注意すべきは、売上が連続して減少している場合です。例えば、3年間で売上が5%程度減少しているなら許容範囲かもしれませんが、売上が大幅に減少している事業は、買収後もそのトレンドが続く可能性が高いため、避けるべきです。

売上の減少には様々な理由がありますが、買収後にその原因をすぐに特定し、改善策を講じなければ、事業の業績はさらに悪化する恐れがあります。個人でM&Aを行う場合、マンパワーや経営経験が限られるため、売上減少傾向にある事業を再生させるのは非常に困難です。したがって、売上が減少している事業は、買収候補から外すことを検討しましょう

3. 営業利益の赤字が続いている事業には要注意

最後に確認すべきポイントは「営業利益の推移」です。営業利益が3期連続で赤字の事業は、買収候補としては非常にリスクが高いと考えられます。営業利益の赤字は、ビジネスモデルの劣化や市場とのズレを反映している可能性が高いからです。

たとえ売上が一定であっても、営業利益が赤字の場合、その事業は利益を生み出す能力が低下していることを示します。特に、以下のような状態にある事業は、買収候補としては避けた方が良いでしょう。

  • 3年連続で営業利益が赤字
  • 営業利益が徐々に減少している
  • 赤字の規模が拡大している

「営業利益の赤字が続く」という状況は、事業自体が競争力を失っている可能性が高いため、非常にリスクがあります。再建を行うためには多大な労力と資金が必要であり、個人でのM&Aでは非常にハードルが高いでしょう。

決算書の知識がない初心者でも安心!基礎知識を手に入れよう

決算書を見たことがない方にとって、最初は難しいかもしれません。しかし、基礎的な知識を身に付けることで、M&Aを進める上で非常に有利になります。例えば、本屋やAmazonで販売されている「初心者向けの決算書解説書」を一冊読んでみることをお勧めします。薄い本を選ぶと、負担も少なく理解が進むでしょう。

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まとめ

本記事では、決算書でM&Aすべきではない事業を一瞬で見抜くための3つのポイントについて解説しました。重要なポイントは以下の通りです。

  1. 創業3年以上の業歴があることを確認する(決算書の表紙)
  2. 売上の推移が減少していないことを確認する(売上推移)
  3. 営業利益が連続して赤字でないことを確認する(営業利益の推移)

これらのポイントを確認することで、M&Aのリスクを大幅に減らし、成功率を高めることができます。今後、決算書を見る際には、この3つのポイントをしっかりチェックし、リスクの高い案件を避けましょう。「決算書の分析方法をさらに詳しく知りたい方は、こちらの動画をご覧ください

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