営業ハック

経営ハック-アメリカで最も成功しているスポーツビジネス『アメフト』に学ぶ経営・ビジネス

2018年2月20日

経営ハック-アメリカで最も成功しているスポーツビジネス『アメフト』に学ぶ経営・ビジネス

『アメフト(アメリカンフットボール)』というスポーツは皆さんご存知でしょうか。よく「ラグビー」と比較されたりしますが、『コンタクトスポーツで楕円形のボールを扱っている』と言う共通点以外は全く別のスポーツです。「走る格闘技」とも呼ばれている程、過酷な試合を選手は戦う球技です。日本では、アメフトを知っていると言う方でも、ルールやシステムを把握していると言う方は非常に少ないのですが、1番人気のあるスポーツです。そして、アメリカで最も成功したスポーツビジネスが『アメフト(アメリカンフットボール)』です。アメフトのイベント「スーパーボウル」は、アメリカ史上最多の視聴者数を獲得し、TVCMの広告枠も30秒4億円もする高い影響力を持っています。

私は、小学生から大学生までアメフトを続け、現在も母校である関西大学カイザーズのコーチとして在籍しています。現在、私自身も経営者として会社を運営して行く中で、アメフトと経営に関する共通点が多数あり、アメフトで学んだ事が経営に活きています。今回から順を追って少しずつお話をさせていただきます。

アメフトと経営の共通点~チームの組織形態は会社組織と酷似している

アメフトは人事戦略・人事マネジメントが必要

大学アメフトのトップチームとなると部員数は、150名以上在籍しています。人数だけを見ると、ちょっとした上場企業以上の人数をマネジメントしています。そして、アメフトのルールでは選手の交代が自由にできます。そのため、150名の人材を適材適所に、誰をどこに配置して、どのような仕事をさせるのかという『人事配置(人事戦略)』が勝負の肝になります。

さらに特徴的なのは、オフェンスやディフェンスに所属していても更にそこからポジションが割り振られます。そして、基本的には、そのポジションの専門家になっていきます。

例)
1度QB(ボールを投げる人)になった場合は、基本的にはQBの練習しかしません。どんどん専門性を高めていき、その専門家達が1つのチームを作り、相手チームと戦います。

アメフトの組織図は企業の組織図と類似する

アメフトではQBやRB(ボールを持って走る人)などのようにポジション名で呼ばれますが、それらのポジションが企業になると、人事部・営業部・総務部・財務部等の部署になります。企業では、これら各部署の専門家達を束ねて経営者が経営戦略を練り上げてマネジメントする事で、市場の中で戦い未来へと進んで行きます。

企業が市場で勝ち残るためには、スタッフの特性・長所を見抜き、経営戦略上どの部署にどれくらいの数の人材を配置していくべきなのか人事マネジメントが必要になります。大企業と同様に、アメフトでも資金が豊富で知名度の高い大学は、推薦も含めて優秀な人材を豊富に揃える事ができます。しかし、中小企業やベンチャー企業が市場で影響力を持つ事ができるのと同様に、アメフトでも特色を出し戦略的なマネジメントを設計していく事で、条件的に不利なチームでも勝つことが出来ます。
その為には、自分たちの得意な分野を見極めそこに勢力を一気に集中する必要があります。

競合リサーチと分析で、勝つための戦略を練り実行する

私が在籍している母校の場合、オフェンスやディフェンスにおいては、上位校と対等に戦うには人材面、能力面などでは厳しいところがありました。
我々は、競合の上位校をリサーチ(競合リサーチ)し分析した結果、競合が力を入れていない分野がどこにあるのかを発見し、徹底的にキッキングのノウハウやスキルを蓄えていく戦略を取る事にしました。そのため、チームを勝利に導くための戦略として、オフェンスとディフェンスの合間に行われるキッキングというプレーに力を注いでいます(例えるならば、五郎丸選手のキックの様なものです。)
この戦略を実行した結果、私が在籍しているチームは、資金面や人材面で勝てるはずもないと思われるチームに試合で勝利しています。

アメフトの勝つための戦略は企業が勝つための戦略でもある

アナタの会社がベンチャーや中小企業であったとして、競合に大手企業が居たとしても屈することなく、『自社だからこそ出来ること』や『相手の弱点や自分たちの強み』を発見して行くことで、十分に戦うことが出来ます。

その最たる例が、以前にもあげさせていただいたUSJの戦略です。
ブランド力やキャラクターの知名度で圧倒的に劣るディズニーランドに対して、「如何にして戦って行くのか」を日々考え続け導き出した戦略コンセプトが『エンターテイメントのセレクトショップ』と言うコンセプトです。これにより見事にV字回復を達成しています。

皆様も自身の会社の強みや業界の特徴を再度見直すことで経営戦略を作成してみてください。必ず悩み抜いた末に答えは、見つかります。

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