営業ハック-ライザップに学ぶ成功の秘訣
「RIZAP(ライザップ)」という名前を聞いて、知らないという人は今やほとんどいないのではないでしょうか。著名人だけでなく、一般人も起用したユニークな広告ビジュアル、「結果にコミットする」などのキャッチコピーもライザップ人気を後押しした要因です。今回は、その派手な広告展開の裏に隠された成功の秘訣をお伝えします。
成功の秘訣1~三日坊主マーケットを狙う
ライザップと言えば、ダイエットですが、ほとんどの方は挑戦しても上手くいかない方やリバウンドしてしまったという方も多いのではないでしょうか?
実は、ダイエットに関する情報は現在の段階で、ほとんど出尽くしているような状況です。そのため、目新しい情報はほとんどありません。ロジックはシンプルで『摂取カロリーを減らして、消費カロリーを増やす』これを基本とするだけで良いのです。
しかし、これを『続ける』という事がほとんどの方は出来ずに「三日坊主」になってしまいます。ライザップでは、この「三日坊主」を防止することにより、成果を出し続けています。
成功の秘訣2~徹底的な教育システム
2つ目の成功の秘訣は、『社員への徹底的なトレーニング』です。いかに「三日坊主」を予防するかは、担当トレーナーの力量にかかっています。トレーナーがお客様を、”食事面やトレーニング面で支えるだけでなく、メンタル面でも支えること”により、お客様の本気を引き出すことに成功しています。
成功の秘訣3~時代の変化に併せた事業展開
当初のライザップは、『ダイエット』を解決するサービスというイメージが強かったと思います。しかし現在は、「ライザップゴルフ」や「ライザップ英会話」などの新しい事業にもどんどんと踏み出しています。
一昔前のビジネスでは、1つの事業に集中せずに、多角化を目指すと失敗していくケースが多くありました。バブル期のゴルフやリゾート開発などが例として挙げられます。しかし、現在のビジネスでは、顧客のニーズや市場の移り変わりが激しく、ビジネス事体のライフサイクルが短くなっています。そのため、一つの事業で成功した場合、その事業で得られたリソースを用いて、どのように次の収益モデルを生み出していくかが重要になります。
実際に、ライザップの前身となる健康ホールディングスでは、豆乳おからクッキーや美容機器等で年商100億円に成長し、上場も果たしました。しかし、2年程度で類似商品が市場に出回り、年商はピーク時の10分の1に落ち込み、経営の危機に陥りました。これは、ライザップのようなベンチャー企業だけではなく、大手企業でも同じ事が言えます。例えば、富士フィルムがサプリメント市場に進出したり、家電メーカーが金融市場に参入したり等、現在のビジネスにおいては、時代の変化に併せた事業展開が求められています。
市場の衰退を見越して、新しいビジネスを生み出していくためには、変化を恐れずに新しい事業領域にチャレンジしていく必要があります。
ライザップに学ぶ成功の秘訣まとめ
現在のライザップでは、お客様の「三日坊主」に対するマーケットを次々に拡大しています。自分でも出来そうだと思う簡単なことほど、三日坊主になりがちです。「三日坊主」さえ直せば誰でも成功できると言う考え方は、私自身も大いに賛成です。皆さんもご自身の目標に向かって、「三日坊主」にならないよう、仕組みを考えてみてください。