成功する経営者が実践する「金利戦略」:金利は安い・高いでなく投資リターンで比較する

資金調達-創業融資

成功する経営者が実践する「金利戦略」:金利は安い・高いでなく投資リターンで比較する

はじめに:創業期の投資の重要性

経営者の皆様、「金利が高いから融資を受けるのはやめよう」と判断していませんか?
その判断、実は大きなチャンスを逃している可能性があります。成功する経営者たちは、金利を単なる「コスト」として捉えるのではなく、投資リターンとの比較で判断しています。今回の記事では、金利の新しい見方について解説し、自己資金の隠れたコストや、投資機会を逃さない方法について具体的な事例を交えてお伝えします。

金利の安い・高いは重要なのか?経営者が知るべき本質

一般的に金利は低いほうが良いと考えられています。それは間違いではありませんが、表面的な「金利の安い・高い」だけで融資を判断するのは危険です。なぜなら、金利を単独で比較することは経営判断において本質的な指標ではないからです。経営者として重要なのは、**「金利が安いか高いかではなく、その金利によって得られるリターン」**を評価することです。

特に事業投資を検討する際、金利を理由に融資を避けることは、結果的に収益機会を逃す可能性があります。本記事では、金利と投資リターンの比較を通じた新しい視点をご紹介します。

自己資金の調達コストを正しく理解しよう

自己資金は「無料」ではない

経営者の中には、「融資ではなく、自己資金で事業を進めれば金利コストはかからない」と考える方も多いでしょう。しかし、自己資金には隠れたコストがあります。それが**「税金」**です。自己資金が利益から生まれるものである以上、法人税を支払った後に残る資金が自己資金となります。この税金を「調達コスト」として考えることが重要です。

具体例:自己資金と融資の調達コストを比較

自己資金の場合

法人税率が24.2%である2024年を例に考えてみましょう。1000万円の自己資金を用意するためには、約1302万円の当期利益が必要です。この利益にかかる税金は302万円となります。これが自己資金の「調達コスト」と言えます。

融資の場合

一方、1000万円を融資で調達した場合、金利3%で5年間返済すると、支払利息の総額は75万円です。しかし、支払利息は節税効果があるため、実際のコストは約58万円に抑えられます。

調達コストの比較

  • 自己資金調達:302万円(税金)
  • 融資調達:58万円(節税効果後の金利)

この差は244万円にもなります。自己資金を貯めてから事業を始める場合、この差額分の資金を無駄にしている可能性があるのです。

金利と投資リターン:経営者が考えるべき比較対象

金利を投資リターンと比較する視点を持つことで、経営判断は大きく変わります。金利を理由に投資を控えることは、結果的に将来の収益機会を失う可能性があります。

金利コスト vs. 投資リターンの構図

以下の具体例で考えてみましょう。

ポイント

  1. 1000万円を融資で調達
    金利3%、5年間の返済で支払利息総額は75万円(節税効果後58万円)

  2. 1000万円を事業投資
    売上:1333万円(粗利率25%、営業利益率5%の場合)
    営業利益:533万円/年
    税引き後利益:404万円/年

5年間で比較すると、利息58万円に対し、税引き後利益は202万円/年、総額1010万円となります。この差を考えると、金利が高いことを理由に投資を控えるのは大きな機会損失と言えるでしょう。

実例:建設業での投資判断を通じた金利戦略

建設業界を例に考えてみましょう。工事会社が1000万円を融資で調達し、増加工事を行った場合を想定します。

条件を比較

  • 融資条件
    金利3%、5年返済
    支払利息:75万円(節税効果後58万円)

  • 投資条件
    売上:1億664万円(年間)
    営業利益:533万円(粗利率25%、営業利益率5%の場合)

結果として、融資利息を支払っても、税引き後利益は404万円/年となり、5年間で計算すると大きな利益が見込めます。

まとめ

本記事では、金利の新しい見方について解説しました。経営者として重要なのは、金利単体の高低に惑わされず、収益機会や調達コストとの比較で判断することです。

特に、以下の2点を意識することで、経営判断の精度が高まります。

注意ポイント

  1. 自己資金との調達コストを比較する
  2. 金利コストと投資リターンを比較する

融資を適切に活用することで、事業の成長を加速させる可能性があります。本記事を参考に、金利戦略を再考してみてはいかがでしょうか?

 

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