はじめに
美容院やヘアサロンの開業を目指している方にとって、日本政策金融公庫の創業融資は非常に重要な資金調達方法の一つです。しかし、融資審査を通過するには、しっかりと準備された創業計画書が欠かせません。
この記事では、美容院・ヘアサロンの創業計画書を書く際に必要なポイントや注意点を解説します。また、M&Aを活用した起業の可能性やファイナンスアイが提供する具体的な支援サービスについてもご紹介します。これから開業を目指す方は、ぜひこの記事を参考に準備を進めてください。
創業融資で美容院を開業するチャンス!成功の鍵とは?
美容業界と創業融資の現状
2024年上半期、日本政策金融公庫の融資状況が発表され、飲食店や美容業界への融資が増加していることがわかりました。特にコロナ禍の影響で一時的に落ち込んでいた融資件数が回復し、新規開業を目指す方にとっては大きなチャンスです。
美容院やヘアサロンの開業には、店舗の設計費用や設備投資、運転資金など多くの初期費用がかかります。これらを賄うためには、創業融資が非常に役立ちます。しかし、融資を受けるためには「なぜ開業するのか」「どのように事業を成功させるのか」を明確にした創業計画書が必要です。
創業計画書の基本構成と記載ポイント~美容院・ヘアサロン
日本政策金融公庫が公開している創業計画書の記載例は、非常に簡潔でまとまっています。しかし、この「まとまり」が時には落とし穴になることもあります。ここでは、創業計画書の主要な項目について具体的な記載ポイントを解説します。
創業動機を書く時のポイント
創業計画書の「創業動機」の欄は、見た目は200文字程度の簡潔なものですが、ここには経験、人脈、創業理由、成功の自信という4つの重要なポイントを押さえる必要があります。
ポイント
- 経験:
「美容業界で12年勤務し、現店舗で指名数ナンバー1の実績を持つ」と記載されています。具体的な経験期間や業務内容、実績を明示することで、事業の信頼性が高まります。 - 人脈:
「美容師である妻が後押しし、SNSフォロワーも多数」という記載があります。家族や知人の支援、またはSNSの影響力などを記載することがポイントです。 - 創業理由:
「好立地の空きテナントを見つけたため」とあります。物件選びはタイミングが重要で、説得力のある理由として評価されます。 - 成功の自信:
「長年の夢を実現したい」というシンプルな表現ですが、情熱と決意を伝えています。
注意点:枠内に収めることに固執せず、別紙に補足資料として詳細を記載することも可能です。重要なのは、4つのポイントをしっかり伝えることです。
取り扱い商品・サービスを魅力的に伝える
「取り扱い商品・サービス」の項目では、以下の内容を明確に記載する必要があります。
ポイント
- 事業内容:
「20~40代女性をターゲットに、カット、カラー、パーマなどを提供」と記載されていますが、具体性が不足しています。「どこで」「誰に」「何を」「どのように」を明記しましょう。 - 取り扱い商品・サービス:
「カット5,000円~、カラー7,000円~」といった実数が記載されています。価格帯や客単価の明示は説得力を持たせるポイントです。
また、競合との差別化やセールスポイントを明記することも重要です。記載例では、「天然ハーブを使用したヘアケア剤」や「10分間のヘッドマッサージ」といった特徴が挙げられています。
補足資料の活用:
メニュー案や商品サンプルを別紙として添付することで、融資の審査担当者に具体的なイメージを持ってもらうことができます。
事業の見通しを書く際の注意点
事業の見通しを記載する際、以下のポイントを押さえることが重要です。
毎月の収支計画を必ず記載
創業直後は赤字になるケースが多いため、月次計画を作成し、「赤字をいつ解消できるか」を明確にしましょう。
記載例
参考
- 客単価6,000円 × 3台 × 2回転 × 26営業日 = 93万円
- 物販2万円を加え、月売上95万円
これを元に、広告費や交際費、手数料などの経費を具体的に計上します。
売上創出根拠を明確にする
売上創出の方法を具体的に記載することが重要です。
記載例
参考
- 固定客200名の取り込み
- チラシ配布1,000枚 × 来店率5% = 新規顧客50名
- SNSフォロワー数300名 × 来店率3% = 新規顧客9名
このように、具体的な数字で計画を立てることで、融資の審査担当者に説得力を与えます。
ゼロイチ創業かM&A起業・事業承継か?どちらを選ぶべきか
美容院・ヘアサロンの開業では、ゼロイチ創業とM&A起業という2つの選択肢があります。
ポイント
- ゼロイチ創業:新しいブランドを立ち上げる自由がありますが、顧客基盤を一から構築する必要があります。
- M&A起業:既存店舗を買収することで、顧客や売上基盤を引き継ぐことができ、リスクを軽減できます。
ファイナンスアイは、どちらの方法でも成功事例を多数持っています。
M&A × 創業融資 × 起業の魅力
M&Aを活用した創業でも、日本政策金融公庫の創業融資が利用可能です。連帯保証なしで資金調達ができるため、初期負担を軽減しながら事業をスタートできます。
ファイナンスアイでは、ゼロイチ創業とM&A起業のどちらもサポートしています。無料相談も受け付けていますので、ぜひ一度ご相談ください。
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YouTube動画で創業計画書の書き方を見る
この記事では触れられなかった細かいポイントを、YouTube動画で詳しく解説しています。動画では実際の記載例を用いて、分かりやすく説明していますのでぜひご覧ください!
まとめ
美容院やヘアサロンの開業を目指す方にとって、日本政策金融公庫の創業融資を成功させるためには、綿密な創業計画書の作成が不可欠です。また、ゼロイチ創業だけでなく、M&Aを活用する選択肢も視野に入れることで、成功の可能性をさらに高めることができます。
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株式会社ファイナンスアイ(経済産業省M&A支援機関登録済)
代表取締役 田中 琢朗(たなか たくろう)
国内M&A成約1位!BATONZ認定パートナー/認定アドバイザー/認定DD調査人
国内最大級のM&Aサイト!TRANBI提携M&A支援の認定専門家
大手の金融機関・上場企業の財務部門責任者などを歴任し、2014年にファイナンスアイを創業。業界歴30年・創業10年のベテラン。中小企業・個人事業主・起業家と一緒に、現場で泥臭く汗をかいて靴をすり減らして財務を軸に経営者を支援し続け、のべ10,000人以上の圧倒的な実戦経験を持つ。ノウハウを「ファイナンスアイ式メソッド」として確立。中小企業や個人M&Aにはびこる悪質なM&Aの被害をなくすために、M&A支援を本格化。売手・買手のいずれの立場からも真のM&Aを提供。現在も毎月150件以上の新規相談に対応し、毎週セミナーも開催中。
週刊東洋経済にてスモールビジネス・スモールM&A・起業について取材掲載
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