はじめに
日本政策金融公庫の創業融資は、起業を考えている方や、創業したばかりの方にとって非常に有効な資金調達手段です。しかし、融資面談は未経験の方がほとんどで、どのように準備すればよいのか不安に感じる方も多いでしょう。
融資審査において、融資面談は審査の50%を占めるとも言われ、創業計画書の内容が優れていたとしても、この面談で評価を得られなければ、融資の成功は難しくなります。
本記事では、元三大銀行で稟議書を知り尽くした田中のアドバイスと、世界的経営者も学ぶ「孫氏の兵法」を活用して、創業融資の面談対策を成功させるための戦略を解説します。「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という有名な言葉に基づき、公庫の融資担当者を「敵」と捉え、その考え方や目的を理解することが成功のカギです。
さらに、創業計画書の作成については、田中が後日YouTubeで詳しく解説予定ですので、公開された際はぜひご視聴ください。
日本政策金融公庫公庫の融資面談の重要性とは?
融資面談が審査の50%を占める理由
日本政策金融公庫の創業融資面談は、形式的な手続きではなく、融資審査において極めて重要なステップです。なぜなら、融資担当者が直接経営者と話すことで、書類だけでは確認できない人間性や信頼性を評価するためです。
融資担当者は、次の2点を確認することを目的としています:
- 経営者の人柄や信頼性
- 創業計画書の実現性
どんなに立派な計画書があっても、それが現実に達成できるかどうかは、経営者の説明能力や態度に依存します。そのため、面談での印象が融資審査に大きな影響を与えるのです。
公庫が面談を行う理由
経営者の人となりを確認
公庫の融資担当者は、面談を通じて経営者の人柄を確認します。融資を受ける側としては、単に書類を整えるだけでなく、自分の人間性や信頼性を適切に伝える必要があります。
担当者に「この経営者は信頼できる」と感じてもらうことが、融資成功の重要なポイントです。
創業計画書の実現性を確認
もう一つの面談の目的は、創業計画書の実現性を確認することです。計画書に記載された事業計画が現実的であるかどうかを、面談を通じて確認するプロセスです。ここでの説明力が評価に大きく影響します。
孫氏の兵法を活用した面談対策
「敵を知る」— 公庫担当者の目的を理解する
孫氏の兵法の中でも特に有名な「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉は、融資面談でも応用できます。ここでの「敵」とは、公庫の融資担当者です。
ただし、相手は公庫そのものではなく、融資担当者個人にフォーカスする必要があります。元三大銀行で稟議書の作成に精通した田中が指摘するように、融資担当者の目的は、単に融資を決定することではなく、稟議書を書くことです。稟議書とは、担当者が上司に「この経営者に融資をしても大丈夫です」と説得するための書類です。
つまり、融資担当者がどのように稟議書を書くかを意識しながら、面談での受け答えを考えることが重要です。
稟議書に書かれる内容とは?
稟議書には、面談を通じて得られた情報が記載されます。具体的には次の内容が含まれます:
- 事業計画が実現可能であること
- 経営者が信頼できる人物であること
この稟議書に書かれる内容を担当者に伝えるためには、適切な受け答えが必要です。元三大銀行で融資に関わってきた田中の知識を活用し、正しい対策を行いましょう。
面談で答えるべきポイント
「売上が上がる根拠」とは?
面談でよく聞かれる質問の一つが、「本当に売上が上がるのか?」です。この質問に対して、具体的な根拠を示すことが求められます。
元三大銀行で稟議書を知り尽くした田中のアドバイスでは、「必ず売上が上がります」と断言するのではなく、「〇〇の根拠に基づき、売上が上がると考え、努力します」という表現を使うのが有効です。担当者は「必ず」という言葉に慎重であり、断言されると逆に不安を感じる可能性があります。
具体的な根拠として使える資料
面談で提示するべき具体的な根拠として、次のような資料が有効です:
- 契約書や発注書
- 入金履歴
- 実績や経歴
- 統計データ
- SNSのフォロワー数や「いいね」数
これらは全て、客観的な事実であり、稟議書にも記載しやすい内容です。特に契約書や実績がある場合は、それを基に説明することで、担当者に信頼感を与えることができます。
面談成功のカギ:経営者の資質とPR
営業ができる経営者としての印象を与える
融資担当者に良い印象を与えるためには、営業力のある経営者としての姿勢を示すことが重要です。面談では、計画書を単に読むだけではなく、自信を持って説明することが求められます。
説明の際には、専門用語を避け、誰にでも分かりやすい言葉を使いましょう。公庫の担当者は、その業界の専門家ではないため、シンプルな説明が効果的です。
面談対策の具体例
売上見込みを示す根拠として使える資料
契約書や実績などの資料は、面談で非常に説得力を持ちます。これらを基に、売上が計画通り進む根拠を示すことで、担当者に「この経営者なら大丈夫だ」と感じてもらえます。
また、「売上が上がるか?」という質問に対しては、「〇〇の根拠に基づき、努力します」という形で答えることが大切です。
面談当日の注意点
話すスピードと笑顔
面談中は、いつもよりゆっくりと話すことを心がけましょう。これにより、担当者がメモを取りやすくなり、稟議書に正確な情報が記載されやすくなります。また、笑顔で対応することで、好印象を与えることができます。
服装の重要性
服装にも注意が必要です。元三大銀行で多くの融資を経験してきた田中のアドバイスとしては、面談時にはスーツとネクタイを着用することを推奨しています。保守的な服装は、公庫の担当者に信頼感を与えやすくなります。
まとめ
この記事では、日本政策金融公庫の創業融資面談について、元三大銀行で稟議書を知り尽くした田中のアドバイスを元に、孫氏の兵法を活用した対策を解説しました。主なポイントは次の通りです:
- 公庫の担当者にフォーカスし、稟議書に書かれる内容を意識する
- 具体的な根拠を示し、「努力する」で締めくくる
- 面談中は、ゆっくり話し、笑顔で対応する
- 保守的な服装を心がける
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