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融資の資金調達1 事業拡大に必要な投資をするための融資
融資による資金調達を考えている経営者や社長らにとって、最も多い融資の利用目的は、設備等の資産に投資する事だと思います。
小売業や店舗サービスには、店舗等の初期投資が必要になり、製造業では機械などが必要な投資になります。インターネット関連事業を始める場合でも、サイトやアプリの開発が必要な投資になります。これらの初期投資を自己資金だけでまかなう事が難しい場合があります。
また、店舗の場合には複数店舗を出していくために、新店舗のオープン費用、生産量を上げていくための機械設備の増設など、事業拡大には常にまとまった資金調達が必要になります。このように「事業拡大に必要な投資をする」ための資金調達として融資が利用されます。
融資の資金調達2 事業成長を加速させる「つなぎ融資」
ビジネスが拡大していけば、売上がどんどん立っていきます。しかし売上がたってもキャッシュが足りなくなってしまい、黒字倒産に追い込まれる企業は多くあります。
例えば、IT系企業や建設不動産関連業では、受託案件として大きな案件が契約できた場合に、提携先への支払い・クライアントからの入金の各支払入金サイトにより大きなリスクが発生します。大型案件の多くは開発期間もかかり、入金されキャッシュが生まれるまでに時間がかかります。その間の運転資金に苦労することになります。
日々の売上からの利益だけを積み立てて、大型案件にも耐えられるような会社にしていこうとすると成長スピードは鈍化していきます。会社の成長スピードが早く、大きく成長する見込みがある時ほど、事業をまわしていく運転資金が必要になります。このような状況で必要な融資を「つなぎ融資」とも言います。
事業の成長を加速させるための資金調達としても「つなぎ融資」が利用されます。
融資の資金調達3 スケールメリットを得るための融資
事業を展開していると様々なタイミングが重要になってきます。
何かしらの商材を販売するような商売をされている場合は、年間の繁忙期や閑散期や流行り廃りに影響されていきます。「この時期に売らなければ儲からない」というタイミングも出てきます。しかし「今!売って利益を上げて儲けるぞ!」というタイミングが来ても、元手となる種銭がなければ、仕入れる事もできません。
商売は安く仕入れて高く売る(適切な価格で売る)が基本です。
仕入価格(原価)を安くするには、単純になるべく多いロットで仕入れる事で単価を下げていきます。
このような「スケールメリットを得るための資金調達」として融資が利用されます。
融資の資金調達4 返済実績を作るための融資
融資を受けれるかどうかは、企業の信用力が大きなポイントになります。
急を要する融資の必要もなく、安定した経営が続けられている時には融資の必要が無いと思われるかもしれませんが、
そのような時こそ、小規模融資を行い、銀行など金融機関との返済実績を作っておきましょう。
このように普段から返済実績を作り、銀行など金融機関との関係を構築しておく事で、「いざ必要」という時に融資が実行されやすくなります。
そのため「返済実績という信用力を作るための融資」も資金調達としては有効です。
融資の資金調達5 運転資金融資で苦境を乗り切る
つなぎ融資とも同様の意味がありますが。事業の赤字が続き自転車操業に陥っている場合にも、それらを乗り越え安定した経営に浮上させていくためにも、その期間を過ごすための運転資金が必要になります。このような融資を「つなぎ融資」や「運転資金融資」ともいいます。
特に苦境に立たされた後から、資金調達で融資を実行しようとしてもなかなか難しいです。
日々の経営の中で、ある程度苦しい時期を予見して、事前に融資による資金調達を実行しておきたいところです。
融資による資金調達の目的のまとめ
融資による資金調達は、経営を続けていくうえでは、資本政策に影響しない資金調達手段としても非常に有効な手段です。しかし、その場しのぎの鎮痛剤として用いるような事態に陥らないように、日々のキャッシュフローを確認し、戦略的な資金調達を計画できるようにしていきましょう。