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■資金繰りの悪化は資金調達にも事業活動に悪影響
本来、経営者の役目は事業活動を継続させるための監督やリーダーシップをとる役割を行うことにあります。
しかし、ベンチャーや個人事業主など事業規模が小さければ小さいほど経営者の役割は大きくなり、事業の先行きは経営者に掛かってきます。そのため、できることであれば経営者は事業活動という本業にのみ集中することが好ましいです。
しかしながら、資金繰りが悪化し始めると、「毎月の」また「毎日の」支払いに追われるようになり、本業どころではなくなってしまいます。そして、支払いに追われ始めると、銀行への交渉や取引先との折衝などをする必要が生まれ、本来の事業に集中できなくなります。
このように、資金繰りが悪化し始めると、経営者が本業に携われなくなり、本来の役目であるリーダーシップなどが果たせなくなるのです。
■会社は指揮系統が乱れると、現場が乱れ始める
経営者が本来の役割であるリーダーシップを取れなくなり始めると、現場の従業員が混乱を始めます。もちろん、こうした悪影響は企業の規模や事業構造により異なりますが、中小企業で経営者の裁量が大きい場合には顕著に表れ始めます。
そして、指揮系統が乱れ始めると、社内での疑心暗鬼が発生します。こうした疑心暗鬼が起きる中で、資金繰りが悪化していることが従業員に知れ渡ると、従業員が不安に感じ始め、社内でさらなる混乱が生まれ始めるのです。
■資金繰りが安定すると本業に集中出来る
資金繰りが安定すると、経営者は「従業員への給与の支払い」や「取引先への買掛金の支払い」、「銀行への返済」などに困る必要がなくなります。また、定期的に売上があるので、資産を減らすようなことも考えずにすむので、安心して経営に携わることができるのです。
資金繰りの悪化は企業の活力を大きく失わせることになります。結果としてその場しのぎの資金繰りを工面できたとしても企業の損なわれた活力や企業の外部および内部から失われた信用を回復させるには時間や大きな労力が必要となります。このように資金繰りの悪化は単に資金が逼迫することのみの影響に留まりませんので、すぐにでも資金繰りを改善するように行動することが大切です。
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